2009年8月 8日

ネキトンボ現れる!

 先月中旬のことですが、浦安市内の公園で見たことがないトンボを見かけました。
もちろん、見たことがあるトンボはわずかなので、見たことがない種類のほうが、ず〜っと多いのですが・・・。

 下の写真のトンボです(林の中で、あわてて撮ったので、ピントがぼけています ( 涙 )。

Nekitonbo

・翅の根元がオレンジ〜褐色になっている。

・体全体が黄色っぽくて、胸にくっきり2本の線が入っている

という条件を満たすのはなにか、いろいろ調べてみたところ、ネキトンボの未熟個体という結論に達しました。

ネキトンボという名前は、今回、初めて知りました。千葉県のレッドリストではAランク 最重要保護生物に指定されていました。そんなのが、埋め立て地の公園にくるのかなあ・・・という気もしましたが、他に該当するトンボが見当たりません。

 さらに、「神戸のトンボ」の「成虫の生息環境と生態」のネキトンボのページhttp://www.odonata.jp/01live/Libellulidae/Sympetrum/speciosum_speciosum/index.htmlに掲載されている未熟なメスの写真にそっくり。またであった場所は、「樹林が隣接し、浮葉植物が繁茂する池を好んでいる」というネキトンボの生息環境の説明にもぴったり。

 埋め立て地という人工の土地では、豊かな山野などがある地域と比べると生き物の種類は限られていますが、トンボは開拓精神が旺盛なのでしょうか。小さなビオトープができると、すぐに、いろいろなトンボがきてくれるようになりました。いったい、どこで情報を仕入れてくるのでしょうか。不思議です。

 ギンヤンマ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、アオモンイトトンボなどは、池で繁殖しています。千葉県の重要保護生物に指定されているムスジイトトンボも今年繁殖が確認できました。同要保護生物指定のアオイトトンボは昨年産卵行動を確認し、今年は、6月、7月通常的に姿を確認していますので、恐らく、繁殖していると思われます。アキアカネ、ナツアカネ、ウスバキトンボの姿も見かけます。先日は、チョウトンボも姿を見せてくれました。

 ネキトンボは、まだ1回しか出会っていませんが、定着してくれるといいなあと願っています。

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2009年2月28日

オタマジャクシに鰓が・・・

 そろそろアカガエルの仲間が卵を産んでいるかもしれないと。近くの池を見てみました。すると卵の塊は見つかりませんでしたが、ばらばらになった卵の殻が散らばっていました。すくってみると小さな黒い物が何匹か卵の殻と一緒に網に入っていました。

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 オタマジャクシみたいだけれど・・・・、また網を入れてすくってみました。

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 これは、ルーペで見ると、ウーパールーパーみたいに身体の外に鰓があります。なんだろう?

 いろいろ探してみたら、こういうのも↓いました。これならわかります。まだ少し外鰓が残っていますが、やっぱりオタマジャクシでした!

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 カエルだって両性類なのだから、外鰓の段階があっておかしくないはずなのに、その段階のものを目にしたことがなかったので、最初は、これ、オタマ?なんて思ってしまいました。毎度のことですが、ちゃんと見ていないなあと反省です。

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2008年9月30日

シンジュサンの幼虫

里山的な景観を楽しむウォーキングイベントの途中で、大きな蛾の幼虫に出合いました。白地に青と黄色が入っていて、とてもきれいな幼虫です。蛾の幼虫で、こんなきれいなのがいるなんてビックリでした。

S

帰宅後調べてみて、シンジュサンの幼虫とわかりました。日本最大の蛾、ヨナクニサンと同じ野生の蚕の仲間で、繭から絹糸がとれるとのこと。てっきり真珠のような光沢の絹糸だから”真珠蚕”だと思ったら、違いました。幼虫が、シンジュ(神樹、ニワウルシの別名)の葉を食べるので、”神樹蚕”ということのようです。

実際は、ニワウルシ(ニガキ科)をはじめ、ニガキ、キハダ(ミカン科)、クヌギ(ブナ科)、エゴノキ(エゴノキ科)、クスノキ(クスノキ科)、ゴンズイ(ミツバウツギ科)、ナンキンハゼ(トウダイグサ科)、ネズミモチ(モクセイ科)などいろいろな樹の葉を食べるようです。私がみた幼虫は、ゴンズイの樹にたくさんついていて、樹は丸裸寸前状態でした。

ところで、ニワウルシ(別名シンジュ)は、中国原産で、日本には、明治の初期に持ち込まれたとのことです。ということは、シンジュサンという名前も、明治以降の名前ということになります。こんなに大きくてきれいな幼虫ですから、目立つでしょうし、絹糸になる繭を作る幼虫なのですから、明治以前にも名前があったと思うのですが・・・、なんて呼ばれていたのでしょうね。

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2008年8月29日

ショウリョウバッタの”のぞき”

夜、天気が気になって、カーテンを開けてみると、窓の外に・・・・・・・・なにかが・・・・・。

なんと、ショウリョウバッタが覗き?

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思わず笑ってしまいました。

夜遅く、どうして窓ワクにへばりついていたのでしょうね?

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2008年8月20日

シオカラトンボの訪問

朝、窓を開けっ放しにしていたら、トンボが入ってきました。

出口を探してバタバタしていたので、ちょっと失礼して写真を撮らせてもらいました。

Photo_4

次は、顔に注目。さすがに眼が大きいです。複眼というだけあって、ツブツブ(?)ようなものが格子状にたくさん並んでいます。このひとつひとつがレンズだとしたら、どのように見えているのか、ちょっと想像できません。

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次に胸を見てみたら、大小2個の穴がありました。これって、ひょっとして気門?。

Photo_5

トンボも昆虫だから、気門があってあたりまえ(?)なんでしょうけれど、これまで、トンボの気門はどれで、どこにあるか?なんて考えてみたことがありませんでした。

お腹の方もよくみてみましたが、気門らしいものは、みあたりませんでした。バッタはお腹の方にも気門があるのに、トンボは胸の2対だけなのでしょうか。速く飛ぶには、酸素もたくさん要りそうな気がしますが・・・・。

昆虫の気門って、胸やお腹の節にひとつずつついているような気がしていましたが、どうも違うようです。

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2008年7月20日

キイロテントウの蛹

 葉の裏にキイロテントウの蛹がついていました。

 写真を撮るために、光が当たるようにしたら、なんと蛹がピクピク動いて立ちあがりました!光が当たらなくなると、元どおりに伏せます。何回が試してみましたが、同じ反応です。

 どうも、めちゃくちゃ暑い日だったので、体温ができるだけ上がらないように、日に当たる面積が最小になるように、身体を日に傾けているようです。そういえば、暑いときは、トンボもお尻を太陽の方に向けて突き上げてとまっているのを見かけます。虫にとっても、熱中症対策というか体温調整って大事なんですね。

 蛹って殻の中で、幼虫時代の身体を一旦分解して成体の身体に作り直す作業をしているから、外界に対しては機敏に反応できないと思っていたので、意外でした。

Photo

黄色と黒のツートンカラーの模様がおよしろいですね。

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2008年6月16日

ミニ田んぼで出合った小さな生き物

公園での観察会の下見で、水が張られた小さな田んぼの中をのぞいてみました。と、なにやら、ちょこまかと動いているものがいました。網ですくってみると・・・。

大きさは1cmほどです。最初、イトトンボのヤゴだと思ったのですが、虫眼鏡でよくみると、からだの横に鰓が出ています。カゲロウの仲間の幼虫でした。Photo_3

次は、体長が5mmほどです。エサキコミズムシというカメムシの仲間でした。オールのよう前足でスイスイと泳ぎます。S_2

次は、体長3mmほどの小さな虫です。クルクル動きまわってじっとしてくれないので、なかなか写真が撮れません。水を減らしてなんとか撮れましたが、残念ながらピンボケです。こちらもカメムシの仲間のチビミズムシの1種のようです。以前、葛西臨海公園の護岸を潮だまりにいたチビミズムシの1種ととてもよく似ています。Photo_4

さらに小さな2mmほどの虫がいました。こちらもチビミズムシの仲間かと思っていましたが、実態顕微鏡でみたら、なんと甲虫でした。調べてみたらチビゲンゴロウという名前のグループがあることがわかりました。模様もそっくりだし、他にそれらしいのが見つからないので、チビゲンゴロウの仲間のようです。小さな虫がこちらもクルクル泳ぎ回って、なかなか写真が撮れません。写真にはうまく写っていませんが、おしりに小さな泡をくっつけて泳ぎまわっています。

Photo_5

こんなに小さな虫達が水の中にいるなんて驚きです。

1~2mmの小さなものもいました。チョコチョコ動いたり、ヒメモノアラガイの死骸に群がっていたりしていました。すくって実体顕微鏡でみたら、二枚貝の貝殻のような殻をもっていて、殻の間から触角を出して いる甲殻類のカイミジンコ(カイアシ)の仲間でした。

Photo_7

他に、ユスリカの幼虫のアカムシや、ボウフラ、オニボウフラもいました。

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2008年4月22日

いろんなヤゴ

今日、ショウジョトンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマの3種類のヤゴと「ご対面」しました。

それぞれ個性があっておもしろいです。

まず、ショウジョウトンボのヤゴは、

2s

こんな顔をしていました。

シオカラトンボのヤゴは、

S_2

こんな顔でした。

ショウジョウトンボの方は繊細で、シオカラトンボの方はたくましい感じです。

一方、ギンヤンマのヤゴは、

Ts

さすが、ヤンマのヤゴですね、貫禄十分 の親分の雰囲気でした。

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2008年4月16日

超チビな蓑虫

多摩のサクラ保存林を見学していたら、幹に苔がたくさんついているサクラの樹がありました。よくみると、苔から長さが8mm前後の薄緑色をした細長いものがたくさんぶらさがっています。

Photo_6

なんだろうと手に取ってみると、どうやら筒状になっているようでした。中になにかいるのかな?とツンツンしてみたら、中からひょこっと何かが顔をだしました。

小さいのと素早いのとで、なかなか写真が撮れませんでした。

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どうも苔を箕の材料にしているミノムシの仲間のようです。こんなに小さなミノムシもいるのですね! ビックリでした。

調べてみましたが名前がわかりません。ご存知の方、教えていただけるとうれしいです。

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2007年6月 6日

平べったいトビケラの巣

公園のビオトープの池でおもしろいものに出合いました。

水辺の数センチの深さのところを見ていると、1.5cm×1cmほどの大きさで泥がピョコッ、ピョコッと持ち上がるのです。

Photo_29

なんだろうと手に取ってみたら、小さな石を綴り合わせた巣でした。

Photo_30

蓑虫状のものは川などでけっこう見かけますが、スリッパ状のものは初めてでした。よくみるとそこここでピョコッ、ピョコッと動いています
調べてみたら、正体は、ホソバトビケラというトビケラの仲間でした。
兵庫県立人と自然の博物館のホームページに詳しい説明がでていました。
けっこう普通にいるようです。お初なのは、毎度ながら、今までよく観ていなかっただけ・・・のようです。(v_v)

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