2008年6月21日

コメツキガニの模様

三番瀬で5月に見つけたコメツキガニが、どの範囲にどのくらいいるのか、見に行ってきました。

コメツキガニの巣穴だと確認しただけでも60個ほどの穴がありましたので、かなりの数がすみついているいるようです。

写真を撮ってみると、模様も様々でした。

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模様は様々ですが、どれも見事に砂にマッチしていて、すばらしい保護色です。

でもなんか、?です。これまでのコメツキガニとイメージが違うのです。

帰宅後、以前、船橋海浜公園で撮ったコメツキガニの写真と比べてみると、?の訳がわかりました。

船橋の方は、模様が細かいのです。

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船橋海浜公園は、細かい砂なので、模様も細かくなっているのだと思います。

そこでまたまた、?マークが点灯です。

これまで、浦安市地先の三番瀬でコメツキガニがいたという記録を見たことがなかったし、2006年に浦安市が行った自然環境調査の日の出地先の確認種目録にもコメツキガニの名前がでていないので、コメツキガニが浦安地先に住み着いたのは、2007年以降じゃないかと思うのですが・・・。そして、浦安に一番近いコメツキガニがいるところは、船橋海浜公園なので、浦安のコメツキガニの出身地は船橋の可能性が大だと思うのですが、カニの模様って、そんなに短期間に、環境にあわせて変われるものなのでしょうか?

それともタコのように変幻自在だったりな~んて、まさかですよね。

(追記-2008.6.25)「浦安の日の出の干潟に一番近いコメツキガニ生息地は江戸川放水路河口の干潟ではないでしょうか?」というご意見をいただきました。確かにそうですね。江戸川放水路河口には一度しか行ったことが無く、つい失念していました。江戸川放水路河口干潟のコメツキガニがどんな模様なのか、見に行ってみようと思っています。

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2008年5月23日

海のダンゴ虫

昨日の続きです。今日もダンゴに関係がありです。

三番瀬でこんな生き物にも出合いました。浜に打ち上げられた海藻の下に潜んでいました。

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さわると丸まります。

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タンゴ虫そっくりですね。

タンゴ虫に近い、イソコツブムシの1種のようです。

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2008年5月22日

コメツキガニ発見

昨日、浦安地先の三番瀬に行きました。

そこでなんと新発見です(ちょっとおおげさですが・・・)。これまで見かけなかったコメツキガニに出合いました!

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船橋側の三番瀬には、たくさんいますが、浦安市側でであったのは、初めてです。

砂ダンゴもありました。

Photo

コメツキガニは潮が引いた砂浜や干潟で穴から出て、砂を口に入れては砂に混じっている有機物を濾し取って食べては、残りの砂を丸めて吐き出しているので、砂ダンゴはコメツキガニの食べかすなんですね。

砂ダンゴには一回り大きなものも見られますが、そちらは、穴を掘ったときに掘り出し砂だとか。

浦安地先では、年々、砂がたまって浅くなり浜が拡がっているようですので、コメツキガニが住めるようになったということなのでしょうか。
 

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2008年4月 7日

三番瀬のカキ礁

東京湾の三番瀬にあるカキ礁に、昨日、三番瀬市民調査の会の方に連れて行っていただきました。

そのカキ礁は、浦安市と市川市の市境を流れる猫実川の河口のちょっと沖合にあります。潮が引くと姿を現しますが、遠目には、普通の磯のようにみていました。

ところが近づいてみてびっくり。下の写真のように、全部生きているカキ&カキ殻でできていました。

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カキ礁には、写真に写っているゴムボードで連れて行っていただきました。ゴムボートには、貝殻でこすれてボートが傷まないように手作りのカバーを取り付けてあります。必要は発明の母ですね!

ボートから干潟に降りてマズ目に入るのは、干潟の上に開いている無数の穴です。直径1cm以下から3cmくらいのものまで、いっぱい開いていました。そのほとんどはアナジャコの巣穴のようです。アナジャコは名前に「シャコ」がついていますが、シャコの仲間ではなく、ヤドカリの近縁ということです。砂や泥の中にY字状深い穴を掘り、住んでいます。穴の中に指を入れてみると、穴の壁は滑らかで、堅くしっかりしています。左官屋さん顔負けの腕ですね。穴はけっこう深く、3~4mに達するものもあるとか・・・。足を激しく動かして水流を起こし、穴の外から水を吸い込んで、水の中の細かな有機物を濾し取って食べているそうで、水質浄化に貢献しています。またそうやって新鮮な海水を干潟の砂泥の中に通すことで砂泥の中に酸素を供給していることに。

掘って泥の臭いを嗅いでみましたが、メタンガスなどの嫌な臭いは全くしませんでした。

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カキ礁やカキ礁の周囲の泥干潟には、いろんな生き物がいました。

カキ礁付近で目についた生き物をリストアップしてみました。
(海綿動物) ナミイソカイメン
(刺胞動物) タテジマイソギンチャク
クロガネイソギンチャク?
スナイソギンチャクに似たもの
(軟体動物) マガキ
アラムシロガイ
(環形動物) ツバサゴカイの棲管
スゴガイの棲管
(節足動物) アナジャコ 
ニホンスナモグリ
ユビナガホンヤドカリ
マメコブシガニ
イッカククモガニ
シロスジフジツボ?
スジエビの1種?
アミの1種
ワレカラの1種
(魚類) アカエイ
イシガレイ稚魚
ギンポの稚魚
ハゼの1種の稚魚
(海藻) スサビノリの1種?
オゴノリ
オゴノリに付いている紅藻の1種
カヤモノリ
アオサの1種
ミル
(鳥) カワウ
オオバン
カンムリカイツブリ
(スズガモ)
ユリカモメ

カモメの仲間

(ナミイソカイメン)01tsl2

(ツバサゴカイ)S_2

(イッカククモガニ )

Bs

(ワレカラの1種)

S

(アカエイ)

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(ギンポの稚魚)

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(カヤモノリ)地方によっては食用が、減少して高価なものになっているとか。

S_5

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