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2009年4月19日

イチョウの雄”花”

 やさしい緑色の新葉をつけたイチョウの中で、なにやら色合いが違うイチョウの樹が目につきました。近づいてみると、短枝の先に、鈴なりに雄”花”を付けていました。

Ichouosukajo090415

 雄”花”といってもほんとうの花ではなくて、花粉が入っている袋が2つ付いた雄しべ状のものがたくさん集まったものです。この花粉の袋が付いている先端の形がいろいろで、この部分はなんだろうと不思議に思っていたら、下のようなものがありました。

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 奇形の葉のようなものの先に花粉の袋がついていました。もとをたどれば、葉なんですね。

 そこで調べてみたら、雄しべ状のものは、花粉の袋をつけた鱗片葉で、雄”花”というか雄花序に似ている鱗片葉の集まりを、正式には、「雄性胞子嚢穂」と呼ぶのだそうです。確かにそういう目で見てみると、イチョウの未熟な「雄性胞子嚢穂」は、ツクシの頭の部分に似ていますね。

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2009年4月10日

カラスザンショウの葉痕と冬芽

 4月も3分の1が過ぎ、新芽、新葉の季節ですが、おもしろ顔を発見したので、ご紹介します。

  Photo_6

 カラスザンショウの側芽です。頂芽は、葉を展開し始めていましたが、側芽はまだでした。もしかしたら、頂芽や先端に近い芽にトラブルがあったときでないと出ない芽なのかもしれません。

 カラスザンショウの冬芽と葉痕は、葉痕が丸くて大きく白っぽいことが多いので、写真に撮ると白っぽくなってしまったり、ボヤッとした感じになってしまうことがほとんどで、難しいです。

 クッキリした写真を撮ろう、今度こそと思いつつ、4枚とも今ひとつでした。写真のできは不満足なのですが、表情がおもしろいので、アップしてみました。

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2009年4月 7日

ハランの花・実 その2

 ハランの花と実の続きです。花と実を半分に切って、中をみてみました。

 花は縦に切ってみました。

Photo_2

 雌しべの大きな柱頭の下の空間に、雄しべが花披から突き出ていました。全部で8本ありました。太い花柱の下部、破線で囲ったところに子房があり、胚珠が見えました。花披の下に薄い苞がついていました。全部で5枚ありました。

 ところで、ハランは地下茎で増えるので、近くの花は同じ株の花である可能性が大だと思います。花粉を運んでくれるのが、地面にいるアリやダンゴムシやナメクジなどであるとしたら、花から花へ、更に別の株の花へと花粉を運んでくれることはあまり期待できそうもない気がするのですが・・・・。でも、自家受粉でいいのであれば、こんなめんどくさい(?)構造になる必要はないように思えるし・・・・、不思議な花です。

 地面すれすれに咲いていて、大雨になったらどうするのでしょうか。ハランの葉の陰で大丈夫? 雨水が地表を流れてきたら、”地下室”が水浸しになってしまいそうです。花披がとじたりするのでしょうか。

 実の方は、横に切ってみました。

Photo_3

 大小5個の種子と未発達のものが3個確認できました。胚珠は8個なのでしょうか。

 花も実も一つずつしか観察していないので、またもっとよく見てみようと思っています。

 

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2009年4月 4日

ハランに花が、実が!

 ハランは、普段から見慣れているものなのに、恥ずかしいことに、花が咲くとは、全然思もよりませんでした。知人からハランの花の話を聞いて、ハランがあるところに行った時に、試しに株元を覗いてみました。

そうしたら・・・、覗いたとたんに、地面の上に、ころんと緑の丸い玉が見えました。え、これ実!

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 実があるということは、花が咲いたことがあるということで、どうして、今まで気が付かなかったのかなあ・・・、もう花は終わってしまったのかなあと思いながら、さらに葉を持ち上げながらあたりを覗くと、今度は、紫色のものがありました。

 あった! へー、これがハランの花! ちょっと雰囲気がカンアオイの花に似ています。ひとつ目に入ると、ここにも、そこにもと見つかりました。結局、だいたい30×80cmの株に7個ほど咲いていました。枯葉をかき分けてもっとよく探したら、もっとあったかもしれません。

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 それにしても、今までだって、草取りをしたり枯れた古い葉を取り除いたりして、けっっこう株元を見ていたはずなのに・・・・。  意識して見ないと、目に入らないものなのですね。

 花は、花披の先が8裂になっています。でもそこから先、どういう構造になっているのか、見ただけではよくわかりません。ネットで検索してみましたら、すごく詳しく観察していらっしゃる方がいらっしゃいました。http://homepage2.nifty.com/hih/haran.htm どんと花の真ん中に拡がっているのは花柱で、その下に空間があって、雄しべはそこに隠れているということです。花柱も4数性のようで、ユリ科って3数性だけではないのですね。

 花と実をひとつづつもらって来ました。知人に見せた後、切って中を見てみようと思います。

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2009年4月 3日

たぶんタヒバリ・・・・

 今日は、お天気が良かったので、浦安市の総合公園に行ってみました。

 芝生では、ツグミやムクドリ、スズメ達がエサをついばんでいました。近づくとスズメ達がさっと飛び立って少し離れたところに移動しました。なんかスズメっぽくないような気がしたので双眼鏡で見てみると、スズメではありませんでした。薄茶系の地味でシックな鳥です。お初におめにかかる鳥でした。なにかわからないので、とりあえず、写真を撮ろうとしたのですが近寄らせてくれません。じっと立っていると、なんとか写る距離まで寄ってきてくれたので、ぼけてますが写真が撮れました。

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 帰宅後、写真と記憶をたよりに調べてみたら、タヒバリのようです。ビンズイというよく似た鳥がいるとのことですが、目の後方に白い斑がないようにみえること、胸が淡く橙色帯びていたこと、いた場所が芝生広場で開けたところだったことから、たぶんタヒバリだろうと思っています。あっているでしょうか。

 タヒバリは、冬鳥ということなので、北への旅立ちに備えて栄養補給にやってきてくれたようです。

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 境川の河口では、潮が引いて顔を出している護岸の積み石のところで、おなじみのオオバンたちが海藻を食べていました。

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2009年4月 2日

気の早いオオムラサキの花

 道を歩いていて、目の端にピンク色のものがひっかかりました。

 歩道の横は、オオムラサキの植え込みになっていました。なんと地面すれすれのところで、オオムラサキの花が咲いていました。その前後にも、やはり地面すれすれに膨らんだつぼみの姿がありました。植え込みの上の方は、当然のことながらつぼみはまだ膨らんでいません。

 どうも南東向きで日当たりがよい上に、地面からの放射熱で、早合点してしまったようです。

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今年もタブノキの花

  タブノキが新芽の展開を始めましたね。大きく膨らんだ芽からつぼみが顔を覗かせていました。もう開花しているものもありました。濃い緑の葉の上で、薄黄緑色の花束のようです。

 サクラと違ってほとんど注目されませんが、私には、本格的な春を感じさせてくれる花です。

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小さな花をよくみると、黄色い雄しべの他に、オレンジ色の蜜腺が目立ちます。蜜に引かれて、ハナアブなどのかわいいお客さんが来ていました。(写真には写っていませんが・・・)

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