ハランの花・実 その2
ハランの花と実の続きです。花と実を半分に切って、中をみてみました。
花は縦に切ってみました。
雌しべの大きな柱頭の下の空間に、雄しべが花披から突き出ていました。全部で8本ありました。太い花柱の下部、破線で囲ったところに子房があり、胚珠が見えました。花披の下に薄い苞がついていました。全部で5枚ありました。
ところで、ハランは地下茎で増えるので、近くの花は同じ株の花である可能性が大だと思います。花粉を運んでくれるのが、地面にいるアリやダンゴムシやナメクジなどであるとしたら、花から花へ、更に別の株の花へと花粉を運んでくれることはあまり期待できそうもない気がするのですが・・・・。でも、自家受粉でいいのであれば、こんなめんどくさい(?)構造になる必要はないように思えるし・・・・、不思議な花です。
地面すれすれに咲いていて、大雨になったらどうするのでしょうか。ハランの葉の陰で大丈夫? 雨水が地表を流れてきたら、”地下室”が水浸しになってしまいそうです。花披がとじたりするのでしょうか。
実の方は、横に切ってみました。
大小5個の種子と未発達のものが3個確認できました。胚珠は8個なのでしょうか。
花も実も一つずつしか観察していないので、またもっとよく見てみようと思っています。
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