こんなところにシナミズキ!
ソメイヨシノの蕾が膨らんできました。春本番ですね。トサミズキやヒュウガミズキの花も次々に咲きだしました。近所で咲いているさわやかなレモン色の花に思わずカメラを向けて、あれ? ずっとトサミズキだと思っていたのですが、よくみると、雄しべの葯が黄色でした。1つの花序についている花の数も多いです。数えてみたら11個程ありました。↓
トサミズキの雄しべは、葯が少し黒みがかった赤色で、花弁より長いので、花弁の先から赤い葯が顔を出しています。↓
葯が黄色だということは、トサミズキではないということになります。
同じ仲間のヒュウガミズキは葯が黄色ですが、普通、1つの花序につく花数は1~3個程ですので全然違います。↓
ウーンなんだろう? もしかして、キリシマミズキかも・・・?と図鑑を見てみたところ、キリシマミズキは、葯はj黄色ですが、1花序につく花数は5~9で花序の軸は無毛ということです。無毛どころか毛がフサフサですので、キリシマミズキではありませんでした。
手持ちの図鑑には該当するものは載っていませんでした。じゃあ、なんだろう? あれこれネットで調べた結果、花数の多さ、雄しべが花弁より短くて葯が黄色いこと、仮雄しべが2裂していること、毛深いこと、柑橘系を感じさせるさわやかな香りがすること、小石川植物園のシナミズキによく似ていることなどからシナミズキだろうという結論に達しました。
よい香りがするので、園芸の方では、カオリトサミズキ、ニオイトサミズキと呼ばれているようです。
それにしても、シナミズキは造園樹木としてそんなに出回っていないと思っていたので、花数が多いから、ヒュウガミズキじゃなければ、トサミズキと決めつけて、よく見ていませんでした。反省!
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