クロモの雄花
クロモの雄花を初めて見ました。
クロモの節にツブツブしたものがついていました。つぼみかなと思っていたら、次に見たときは、葉の間に小さな5mm程の青い花のようなものがついていました。よく観ようとしたら、取れてしまいました。ルーペで見てみると面白い形をしています。
はて、似たものをどこかで見たような・・・・・。ウーン、ヒョットして~・・・?!
調べてみたら、青い花のようなものは、クロモも雄花でした。花びらのように見えた青い部分は葯とのことでした。では、スカートのように反り返っているのが花弁かと思ったら、それは萼片でした。花弁は、萼片と萼片の間にある細いもので、よくみないとわからないくらい地味でした。
つぼみのように見えたツブツブはつぼみそのものではなくて、つぼみが入った苞でした。雄花は成熟すると、苞から飛び出して、反り返った萼片や花弁の間に空気をためて水面に浮くのだそうです。
そして”似たもの”とは、テレビ番組で見た、西表島の夏の大潮の日に海面に浮いてすべるように走るというウミショウブの雄花でした。
花の形が似ているだけでなく、水面を移動して長い茎を伸ばして水面で待ちかまえている雌花に送粉するという仕組みも同じでした。クロモもウミショウブも同じトチカガミ科ということです。似ていてもおかしくないですね。ウミショウブのように華々しくはないようですが、西表島までいかなくても、おもしろい受粉の仕組みを持っている植物が身近に観察できるところにあったとは、うれしいです。
次は、ぜびクロモの雌花を見てみたいです。
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