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2007年4月23日

カスマグサ

☆「カ」と「ス」の「間」でカスマグサ

カスマグサはマメ科で、カラスノエンドウやスズメノエンドウの仲間です。カラスノエンドウやスズメノエンドウは、街中の道端や公園でもごく普通に見かけますが、カスマグサにお目にかかることはありませんでした。それが昨年できた公園で花を咲かせていました。

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長い花柄の先に淡赤紫色に青紫の筋が入った花を1、2個付けていました。花や葉、果実の大きさなどが、「カラスノエンドウ」と「スズメノエンドウ」の「中間」ということから「カ」と「ス」の「間(マ)」=「カスマ」グサと名付けられたということですが、ほんとに名前のとおり、花や果実の大きさだけでなく、花色の濃さもカラスノエンドウとスズメノエンドウの間です。それぞれの違いを表にまとめてみると、

   スズメノエンドウ   カスマグサ  カラスノエンドウ
 花の色  白紫色  淡青紫~淡紅紫色  紅紫色
 花の長さ  3~5mm  5~6mm  15mm前後
 花柄の長さ  長い  長い  極短い
 1つの葉腋につく
 花の数
 花柄の先に普通4個  花柄の先に普通2個  1~2(3)個
 豆果の長さ  0.8cm前後  1.5cm前後  4cm前後
 種子の数  ふつう2個  4個が多い  5~10個
 小葉の長さ  1~1.7cm  1.5cm前後  2~3cm

なるほど、「カ」と「ス」の「間」だなあと納得です。

(↓左からスズメノエンドウ、カスマグサ、カラスノエンドウ) Photo_23 Photo_24

Photo_26 カスマグサ花(正面)

このカスマグサは、植栽されたミソハギの株の間に出てきていました。たぶん苗圃に生えていたものが株と一緒に持ち込まれたのだと思います。昨年できたこの公園では、他にも新しく植えられた樹や草と一緒に苗圃からやってきたのではないか思われる野草が時々姿を見せてくれます。これからも、なにが現れるか、しばらく楽しめそうです。

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