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2007年3月28日

蜜袋のあるアブラナ科の"?"

歩道の敷石の隙間に白い花が咲いていました。

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知人に名前を聞かれたのですが、アブラナ科の仲間ということ以上はわかりませんでした。図鑑で調べても、?です。敷石の隙間で頑張っているのは10cmに満たない小さな株でしたが、近くの植え込みに同じ種類と思える20cmほどのものがもう1株ありました。

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こちらには実がついていました。長角果でした。葉には粗い鋸歯があり、触ると毛深くてフワフワした感じです。毛の先は、シロイヌナズナのように、2~3叉に分かれています。

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花を横から見ると、アレ? 4つの萼片のうち、2つにホトトギスの花みたいな蜜袋がありました。花を一ついただいて中をのぞくと、タップリと蜜が入っていました。なめてみたら甘かったです。

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こういう特徴があれば、すぐわかるかなと期待して、ネットで調べてみましたが、なかなかわかりませんでした。萼の部分がちゃんと写っている写真がほとんどないのです。まあ、花の写真で、ピントを萼の方に合わせる人はいないでしょうから、仕方がないといえばないのですが・・・。その中で、もしかしてこれかなというのがあり、たどり着いたのが、ヤマハタザオ属のニワハタザオ、Arabis caucasicaヨーロッパ原産の園芸植物でした。属名のアラビスで呼ばれていることも多いようです。

アブラナ科の花ってみんな同じような形をしていると思っていましたが、よく見ると、いろいろありました。それにしてもニワハタザオの花筒の深さは7~8mmはあります。誰のために蜜を用意しているでしょうか。

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