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2006年3月13日

カンアオイの花

11日の自然教育園の続きです。

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入り口入って直ぐのところと武蔵野植物園コーナーで、カンアオイの花を見ることができました。カンアオイの花って、葉のつけ根あたり、地面すれすれに落ち葉の陰にあるので、普通はなかなか目につきません。たまたま落ち葉がかき分けられてよく見えるようにしてあったので、わかりました。直径2センチ程の大きさです。

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花を横から見ると、途中がくびれている筒形で、付け根に苞でしょうか、葉が一枚ついていました。筒は堅そうで丈夫そうです。花は、花弁は無くて、萼が変形したものとのこと。

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よくみると、いくつかの花は、花の上部の広がって三裂になっているはずのところが2つしかありません。1片が切り取られていました。観察会で中が見やすいようにされたのでしょうか。理由はよくわかりません。でも、おかげで中をよくみることができました。

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紫色をしたカニの爪のような花柱が、6個みえています。図鑑をみると、柱頭は先端のハサミのように2つにわかれている部分ではなくて、その下にあるちょっと丸く出っ張った部分とのこと。ハサミのような部分は、なんのためについているのでしょう? 1個の花柱の横には、長短2組の雄しべがありました。見えているのは6個ですが(葯が2個とも見えているのが4個、その両側に、横向きに見えているのが2個)、全部で12個あるはずです。カンアオイの仲間の花粉を運ぶのは、キノコバエの仲間やムカデ、ヤスデ、トビムシ類などだそうです。ここでは、どんな生き物が花粉を運んでいるのでしょうか?

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壺の底に見える白っぽい星形の部分は、子房の先端部分でしょうか。どんな実になるのか、見てみたいですね。

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