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2006年1月27日

クモの雲隠れの術

昨日行った北の丸公園でのことです。

北の丸公園には、けっこうクロモジ植えられていて、今の時期、あの独特の冬芽が目をひきます。

つんと尖った葉芽と丸くてかわいい花芽の組み合わせがおもしろくて、思わずカメラを向けてしまいます。そんな中で、ゴチャゴチャした冬芽をつけているクロモジがありました。

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なんだろう、虫こぶでもできているのかな?と近づいてみたら、なんと冬芽の間にじーっとへばりついているクモがいました。色が冬芽とそっくりだったので、ゴチャゴチャした冬芽の集まりに見えたのです。

kumo-kuromoji060126-2

昨日ホームページhttp://homepage2.nifty.com/kimamakansatu/の表紙にアップしたシナマンサクの冬芽の間なら、毛の生え具合もそっくりなので、もっと気が付きにくいと思います。それにしても、こんなところになぜ? いくら色がそっくりで保護色にぴったりとはいえ、寒風がまともにあたるところでずっと冬越ししているとは思えません。昨日はたまたま暖かかったので日向ぼっこにでてきたのでしょうか。

このクモの正体は? それから普通クモって どういう形で冬越しをするのでしょうか。ジョロウグモは晩秋に卵を産んで死んでしまうので、卵で冬越しということになるし・・・、家にいるハエトリグモの仲間なら成体のまま冬越しできそうだし・・・、そもそもクモの寿命ってどのくらいなんでしょうか。わからないことが、いっぱいです。

そういえば、以前何かで、マツなど樹木の害虫対策で行うこも巻き(巻きわら)は、中に入ってくる虫などは、害虫よりもクモ類の方が多いことが多いので、そのまま燃やしてしまうとかえって益虫を減らしてしまうと書かれたものを読んだことを思い出しました。ネットで調べてみたら、埼玉自然史博物館のイベントで、こも巻き(巻きわら)の中に集まる虫を観察した事例があり、クモ類では、「ガザミグモ、その他のカニグモ類やサラグモなどのクモ類」が観察できたとありました。成体で冬越しするクモもけっこういるようです。

帰宅後、パソコンで画像を見たら、足の間からちょうど2つだけ目が見えて、愛嬌のある顔になっていました。これってなにかに似ている?って思ったら、ナマケモノの顔でした。

(追記)2006.1.28

耐寒力抜群のクモの正体は、コゲチャオニグモの雌のようです。

図鑑で調べたら、色合い、足の間から顔を覗かせているポーズ、毛深さ、お腹にあるツマヨウジで刺したような小さなへこみなど コゲチャオニグモの雌にそっくりでしたしたので、たぶん間違いないと思います。。

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